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【批判レビュー続出!?】ファクトフルネスの書評|学生が持つべき視野とは

【批判続出!?】ファクトフルネスの書評/感想|学生が持つべき視野はこれ

今回は世界で100万部を突破、2019年ベストセラーの名著FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 [ ハンス・ロスリング ]を紹介します。

しかしこの本はすでに多くの媒体で紹介されています。

なので簡単に本書をまとめつつ、『学生が絶対持つべきスキル』を本書から得られたので、それをお伝えしていきます。

実はファクトフルネスを読むと、SNSなどで流れてくる多くの情報と世界情勢を数値で正しく見る力が付きます。

つまりテレビやSNSの見方が180度変わることに!

また、記事内ではリアルな読者の感想もあります。(辛辣な意見も…)


【ファクトフルネス書評】ハンス・ロスリングって誰?

【批判続出!?】ファクトフルネスの書評/感想|学生が持つべき視野はこれ

筆者のハンス・ロスリングはスウェーデン出身。

医師としてモザンビークでは貧しい人々の間で流行していた神経病を突き止めた功績があります。

また、公衆衛生の専門家として企業や学校に赴いての講演活動も積極的に行っていました さらにアメリカ本部を置く「TEDトーク」の人気講演者でもありました。

Tedトークとは、アメリカのメディア組織のこと。著名人の講演をオンラインで無料配布している。

彼が出演しているTEDトークの映像があるので、ぜひ見てみてください。

ファクトフルネス書評:あなたは猿より賢い?

【批判続出!?】ファクトフルネスの書評/感想|学生が持つべき視野はこれ

いきなりですが質問です。

「世界で最も多くの人が住んでいるのはどこでしょうか」

A. 低所得国

B. 中所得国

C. 高所得国

はいせ
はいせ
どうでしょうか。

おそらく僕を含め、多くの人が「A」と答えたと思います。

しかし、正解はなんと「B」

世界で最も貧困層が集中しているのは中間層の中所得国で、世界人口の75%の人がそこで暮らしているんです。

この質問、各国で正解率を調査しており日本も対象であったのですが結果はたったの24%

全く考えられないチンパンジーですら三択なので、正解率は33%

つまり我々はチンパンジーよりも正解率が低いのです。

はいせ
はいせ
衝撃の事実…

このような問題が「チンパンジークイズ」と称して12問ほどあるので、自分がどれだけ世界のことを知ってるかチェックしてみてください。

ファクトフルネス書評:人間の危険な10個の本能

【批判続出!?】ファクトフルネスの書評/感想|学生が持つべき視野はこれ

著者のハンス・ロスリングはこのような思い込みが、本来の世界の姿を歪ませてしまっているといいます。

世界はどんどん悪くなっている…

本書のファクトフルネスの考え方を知らないと、こんな思い込みをしてしまうかも知れません。

そこでハンスは、そもそもこの思い込みを発生させるのは人間が持つ10個の本能のせいだと主張します。

その10個の本能がこちら。

  1. 分断本能
  2. ネガティブ本能
  3. 直線本能
  4. 恐怖本能
  5. 過大視本能
  6. パターン化本能
  7. 宿命本能
  8. 単純化本能
  9. 犯人捜し本能
  10. 焦り本能

ハンスはこれらの本能についてとその対処法を解説しています。

10個のうち特に学生生活に身近なものをピックアップして紹介します。

共感しやすくその対策方法もすぐに実践できるものばかりです。

分断本能

先ほどの質問はこの分断本能を試すものです。

僕たちは無意識に同じ人間の中でも区別してしまっています。

  • 『白人』と『黒人』
  • 『金持ち』と『貧乏』
  • 『先進国』と『途上国』

このように二つ、あるいはそれ以上にグループ化して考えてしまうのが『分断本能』。

最初の質問に対して僕たちの正答率が低いのは、分断本能によって世界には裕福な暮らしをする高所得者と生活をするだけで精一杯な低所得者の両者しかいないと極端な考え方をしてしまっているからだったです。

現実には高所得者でも低所得者でもない中所得者がほとんどを占めているのに…

分断本能は本当に考えるべき情報をあいまいにさせ、誤った世界の見方をさせてしまうものなんです。

回避するには…

その分断本能を抑えるための有効な方法として、ハンスは「大半の人がどこにいるかを探す」ことを提案しています。

はっきり分かれていると思っていた二つのグループにある共通点に気付くためです。

その共通点を見つけることができれば、どちらにも属さない中間層の集団の存在を知れます。

人や集団に存在する最上位層と最下位層の差が極端であっても、多くの場合、その間にいる人間が多数であることを肝に銘じておく必要があります。

ネガティブ本能

我々がよく目にするテレビやSNS上では、ネガティブなニュースの方が多いです。

「飛行機が墜落して何人もの人が死亡した」

「貧困による飢餓で何十万人が犠牲になった」

ニュースになるのはこのようなもので、

「今日も飛行機が安全運転をして、死亡者は0でした!」

なんていちいち報道されませんよね。

はいせ
はいせ
僕らもより関心を寄せるのは事故のようなケースです。

ネガティブ本能とは、物事のポジティブな面よりもネガティブな面に自然と注目してしまうこと。

ネガティブな情報ばかり目にしていると、世界がどんどん悪くなっていると錯覚してしまうかも知れません。

実際は、飛行機事故の発生件数は10年単位で見ても減少しています。

また、児童労働や奴隷制度も減少していて世界は確実によくなっています。

回避するには…

このネガティブ本能を回避するには、物事には「悪い」と「良くなっている」とが同時に成立することを理解する必要があると言います。

例えば新型コロナウイルスの患者数は増えてはいるが、同時に回復者は出ているし、ワクチンの開発は進んでいます。

どちらに目を向けるかは僕たち次第です。

犯人捜し本能

これは「誰かの責任にすれば問題が解決するだろうといった思い込み」のこと。

学校生活でもこの「犯人捜し本能」は現れます。

例えば、体育祭の練習にて。

体育祭の練習にA君が来ない。そのせいで他の人たちもいまいちまとまらず、練習がうまくできない。

この場合、練習を取り仕切る人からしたら、A君のせいで練習が上手く出来ていないと思うかも知れません。

はいせ
はいせ
しかしそれは間違いです。

なぜなら彼を責めたところで現状は変わらないし、改善すべきことが他にあるかも知れないからです。

回避するには…

つまりこの例で言えば、練習が上手く出来ていない原因は、A君が練習に来ないことの他にあって(日程がハードなど)、そこを解決するべきなんです。

ハンスも犯人捜し本能を抑えるには「原因を見ろ」と言っています。

【批判】ファクトフルネスに感じた違和感

ここまでファクトフルネスの概要をまとめてきました。

しかし、本記事のタイトルは「批判続出!?~~」です。ここからは本書を読んで僕が感じた違和感を説明していきます。

おそらく他の書評ではあまり触れにくい違和感かも知れません。

曖昧な定義が随所で見受けられる

本書ではクイズを基にして筆者の主張の裏付けをしていきます。

しかし一般の人に向けたそのクイズの表現が曖昧ではないか?と感じました。

例えば「世界がどうなっているか?」という質問に対して「世界は良くなっている」、「世界は悪くなっている」の2つの選択肢があったとしても、この場合の良い悪いの定義は曖昧です。

人によってどの要因を考えて回答しているかわかりません。気候変動なのか人口問題なのか様々あります。

このように、著者の主観的な考えによって進められていくといった印象に違和感を覚えました。

果たして正しく検討しきれているの?

ファクトフルネスでは大きなテーマとして「データを正しく見る」ことが大切だと主張されています。

確かに数字に基づいたデータを見ることは、利己的な判断を避け、論理的に物事を見るには重要なことでしょう。

しかし、本書ではデータを見るという意識はいいものの、その後の検証段階で微妙な点がありました。

例えば、チンパンジークイズで見られた一般の人々のリアルな世界との差を、○○本能に当てはめて解決しようとしている点。

データを正しく見るのであれば、人間の本能で片付けるのでなく、根拠となるデータを用いて検討するべきです。

その点で少し矛盾しているなと感じました。

【批判もある?】ファクトフルネス書評の声

FACT FULNESS 感想

ここでFACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 [ ハンス・ロスリング ]について肯定的なレビューと否定的なレビューを紹介します。

肯定的な感想

否定的な感想


論理的な思考を基にした新しい物事の見方を見つけられたというプラスな意見と、本のボリューム感が少し重いといったマイナスな意見があります。

読書に慣れている人は大丈夫だと思いますが、苦手な人や読書を始めたばかりの人にとっては完読は大変かも知れません。

しかし、グラフや写真も頻繁に使われているので飽きにくくなっていますよ。

ファクトフルネス書評まとめ:正しい知識を獲得しよう

【批判続出!?】ファクトフルネスの書評/感想|学生が持つべき視野はこれ

記事で紹介した本能の他にも世界の見方を変えてくれるものがいくつもあります。

また、知識以外にも僕たちの世界情勢に対する不安も解消してくれます。

世界情勢を正しく見るスキルをこの本を読むと手に入れることができます。

学生のうちにこの見方を身に付ける、もしくは知っているだけでも周りと差が付くはずです。

読書に抵抗がない人はぜひFACTFULNESS読んでみてください。